「Shadow Tactics:The Blades of Shogun」をプレイした感想

本ゲームはリアルタイムタクティクスと呼ばれるジャンルに分類される。鳥瞰視点で描かれた戦場に敵や味方を表す複数のユニットが配置され、プレイヤーは味方ユニットに移動させたり、敵へ攻撃させたりすることで作戦を成功へと導く。ゲームはリアルタイムで進行し、プレイヤーが次の行動を考えたり、ユニットを移動したりしている間でも、敵のユニットは行動し続ける。

本作にはステルスゲームの要素がある。敵に味方キャラが発見されると、警報を鳴らされて、クリアが実質不可能になる程の大量の敵の増援が現れる。敵ユニットが死亡する様子そのため、死体を見つからない場所に隠したり、監視の目が緩んだのを見計らって攻撃したりするなどの工夫が必要になる。

もう一つの特徴としては、複数のキャラを協調させて動かすことができる「シャドウモード」という機能の存在だ。プレイ中にシャドウモードをオンにすると、各キャラごとにアクションを記録することができる。記録されたアクションは、後から同時に再生することができる。この機能が活きるのは、複数の敵を同時に処理したいような場合だ。このゲームでは、敵同士が相互に監視し合うように配置され、片方を倒すともう片方に発見されてしまう、という場面が頻繁にある。そこで、「シャドウモード」を使って同時に殺害することで、警報を鳴らされることなく突破することができるという訳だ。同時キルを成功させると、さながら映画のワンシーンのようで格好よく、うまくキャラクター同士を協調させることがこのゲームの醍醐味であるといえる。

ミッション中はいつでもクイックセーブ・クイックロードを行うことができる。位置やタイミングの調整がシビアな場面が結構あり、これらは本作のゲームプレイを成立させるのに必要不可欠な機能だろう。

各ステージのレベルデザインもよくできている。敵は3種類(+町人)しか存在しないのにも関わらず、配置が工夫されていて、似たような場面がほとんどない。

また、仕方のないことではあるが、ゲームの性質上、敵が特定の行動のするのを待つ場面が多く、プレイ時間が長くなりやすい。